不定期連載〜なめ茸郎脱サラ十周年◎正社員最後の日に起きた東上野二丁目の奇跡

なめ茸郎の社会人経験はフリーター生活4年、正社員5年、自営業10年。
もう自営業生活がダントツで長くなっております。
このまま一生自営業でいられたら良いなあと思っております。
そんななめ茸郎の正社員最後の日に奇跡が巻き起こりました。

退社の手続きをし、お世話になった上司に挨拶(同僚、部下は既に全員退社)し、
晴れやかな気分でビルを出たら
POISON GIRL BANDがロケをしていました。
なんのロケをしていたのかわかりませんが、
当時M-1の決勝に残ったりしていたので
顔は覚えておりました。

まあそんなこともあるかと思いながら、
秋葉原にでも行こうかと上野から歩きました。
会社から大体15分も歩けば秋葉原に到着します。
秋葉原でまた見覚えのある芸人を見かけました。

アジアンです。

アジアンの2人が買い物しておりました。
そんなにお笑い芸人を見かけたことないのに、
この数分の間に2組と出会うとは思いも寄りませんでした。
しかも会社を辞めたその日に。
こりゃなんかあるぞ、と思いながら秋葉原を徘徊すること数分。
また会いました。

……つばさ・きよしに。

えっ? つばさ・きよしって誰かって?
実は自分もよく知りません。
当時CSでやってた千鳥の番組に
よく出演していたので顔だけ覚えていたのです。
調べたらもう解散したみたいです。

ほぼ数時間で上野〜秋葉原を歩いて3組の
お笑い芸人と遭遇するなんてナニか“持って”ますよね。
この日の奇跡で10年持ちこたえたようなものです。
本当に感謝です。

自称投資マニア「なんでFXやんないの? 絶対損してるって!」

なめ茸郎は現金100万円ぐらいを手元に置いといて
残りのお金を全て株にぶち込んでおります。
買うのはほぼ現物の株。配当と株主優待目当てです。
あとは投資信託をちょいちょいと買っております。

そんな話をすると自称投資マニアの人がアドバイスしてきます。
「なんでFXやんないの? 絶対損してるって!」

いろいろな本を読んで投資について勉強して
自分なりに考えた結論がこの投資法なのに、
自称投資マニアは口を挟んでくるんですよね。
そもそもレバレッジかけたFXなんてこのイギリスの
EU離脱騒ぎを見ても危険なことなんてすぐわかります。
900万円が3日で1500万円になった人が
翌日マイナス300万円ぐらいになっていました。

「FXのやり方教えるからさぁ。試しに100万ぐらいで始めてみたら?」

あまりに薦めてくるんでなめ茸郎もちょっと聞きたくなりました。
「じゃあ●●さんはどんだけ稼いだんですか?」
そんな下世話な質問に予想外の答えが返ってきました。

「いや、今はマイナスになっちゃったんだけどさぁ、
ちょっと頑張ればすぐに取り返せるんだって!」

絶句です。
自分が損しているのをなんで人に薦めるんでしょうか。
その心が全く理解できません。

「いくらマイナスなんですか?」
「100万単位だけどさあ、すぐに取り返せるんだって!」

なんでこの人はここまで前向きになれるんでしょうか。
100万単位の借金とかなめ茸郎には耐えられませんよ。

ちなみに彼がFXを薦めてきたのは去年のこと。
このEU離脱騒ぎで借金チャラにして
数千万の資産を築いたのでしょうか。
それとも……。

電車は止めないでくださいね。

不定期連載〜なめ茸郎脱サラ十周年◎迫り来る豆大福地獄に耐えられるか?

なめ茸郎がエロ本出版社の編集者だった時のことです。
週に何度か来る業者のオッサンが毎回お土産に
豆大福を買って来るのが非常に迷惑でした。

恐らく上野の駅前かどっかで売ってる由緒正しき豆大福でしょう。
ただ午後の昼食をとった直後ぐらいのタイミングで
豆大福が回って来てもどうにもならないんです。
最初の数回はありがたくいただきましたが、さすがに飽きてきます。
週に何度も食わされてたらひとたまりもありません。
そもそも豆大福、重いんですよ。腹持ちも良いし。
もちろんご厚意で持ってくるお土産なので
違うの買って来いなんて言えません。

いつしか醜い豆大福の押し付け合いが始まりました。
ターゲットになるのは社内で最年少だったなめ茸郎です。

「なめ君、若いからイッパイ食べるよね」と専務から1個。
「なめ君、頑張ってるからお腹すいたでしょ」と編集長から1個。
そして無言で豆大福を2個ほど机に置いていく事務員の女性……。

もはや豆大福を利用したパワハラですよ。
これが原因で会社を辞める決意をしました──というのは嘘ですが、
あんこが苦手になりました。これは本当です。

昔のCMのキャッチコピーやCMソングが好き

昔のCMを特集している番組を観ました。
なめ茸郎は昔のCMのキャッチコピーやCMソングが大好きです。
今でも仕事に行き詰まったら部屋で一人、
湖池屋のスコーンのCMの踊りとかします。
「だっだ〜ん、ぼよよんぼよよん」とか。

これは前に書いたかもしれませんが、エロ本編集者時代、
一ヶ月で辞めた後輩が書き残したキャッチコピーの
「キーワードはクウネルアナル」と
「僕は死にましぇ〜ん、アナルが好きだから」が
非常に気に入っております。

自分が書いた記憶があるのは、
「チンポコは爆発だぁ!」や
「そうです、私が街で噂の変態おばさんです」。
そんなキャッチコピーばっかり書いていたので
自分が編集していた雑誌のmixiコミュニティで
「50代ぐらいのワープロも使えないようなオッサンが
手書きで殴り書きしたキャッチ」などと揶揄されるんです。

キャッチコピーやタイトルなどで何かのパロディをしようと思ったら、
基本的に何周も回って擦り切れたヤツでするようにしております。
リアルタイムで流行っているヤツのパロディは
光の速さで陳腐化する時があるんですよね。
例えば「チンコ入れていい?」「ダメよ〜ダメダメ」とか
AVのパケに書いてあったらゾワゾワしませんか?
自分も書いていて鳥肌立ちましたもん。
「まんこあったかいんだからぁ〜」も。
でも15年ぐらい寝かせたら使えるようになるかもしれませんね。
「右タマ左タマ交互に見て〜♪」はまだかなあ……。

不定期連載〜なめ茸郎脱サラ十周年◎理不尽説教ベスト3

今年の7月でなめ茸郎が脱サラして十周年になります。
そんななめ茸郎がエロ本出版社の編集者だった時代に受けた
理不尽説教ベスト3です。世の中、イロイロありますよね。

第3位「うまい蕎麦をうまいって言うんじゃねぇ」

撮影予定だった女の子が急遽これなくなって
待ち合わせ場所で途方に暮れていた私とカメラマン。
とりあえず立ち食い蕎麦でも食べるかと蕎麦屋に入って
出る時に何気なく「うまかったですね」と一言呟いたら
カメラマンが大激怒しました。

「お前はそれでも編集者か? 言葉を扱う人間が
うまい蕎麦を“うまい”って表現してどうするんだ?
お前は編集者として成功しねえよ」

そんな説教が一時間ぐらい続きました。
ずっと説教を聞く振りをしながら
「代わりの女の子、どうしようかなあ」と考えていました。

第2位「俺はジョージアのコーヒーが飲めねえんだよ」

別のカメラマンの話です。つなぎ(撮影現場で食べるおにぎりやお菓子)を
買って来たらカメラマンがつなぎの入った袋を覗き込んで大激怒しました。

「俺はジョー●アのコーヒーが飲めねえんだよ。
なんでボ●のコーヒーが入ってねえんだよ」

こいつ、クソ面倒臭いなあと思いつつも
「わかりました。買い直して来ます」と答えたら

「なんだよ、それじゃ俺のワガママで撮影中断
することになるじゃねえかよ。
俺のせいで女の子を待たせたくないんだよ」

と言いながらジョー●アの缶コーヒーを手にとって
「今日はこれで我慢してやるよ」と言いつつ飲んで
「うわ、まじぃ。なんだよこのコーヒー!」

ちなみにその日、5〜6回は
「ああ、喉渇いた。ジョー●アのコーヒーで
我慢してやるか。うわ、まじぃ」
って嫌味を言い続けていました。
最初のうちは「やっぱり買って来ましょうか?」
と答えてましたけど3回目ぐらいから聞こえない振りをしました。

第1位「なんでFAXで送ったんですか!」

AV女優に読者が性の悩み相談する、というありがちなコーナーが
ありました。電話でその女性と打ち合わせしている時に
読者の手紙の送付方法を訊ねた時のことです。
「読者から届いた手紙、メールやFAXで送りますけどどうしますか?」
「FAXで送ってください」
「わかりました。今送りますのですぐお電話かけ直します」

読者から届いた手紙をFAXで送って5分後ぐらいに電話をかけ直しました。
「FAX、届きましたか?」
「なんでFAXで送ったんですか?」
「……はい?」
「どうしてFAXで送ったのか聞いているんですよ!」

なぜか電話口で大激怒しています。さっきと口調が別人です。
「あの〜、先ほど、FAXで送ってくださいと……」
「ナニ? 私のせいにするの? そんなこと言った覚えはありません!
家族に見られちゃったじゃないですか!」

ああ、そういうことか。と思いましたけど
もうヒステリーが収まるまで謝るしかありませんでした。

どれも13年ぐらい前の話です。
みんな、無事に生きてるんですかねぇ。
死んでようが生きてようがなめ茸郎の人生には
なんの影響もないのですが……。
ちなみに3位のカメラマンはLINEの友達に出てきたから
光の速さでブロックしましたよ。

とにかく細かく指定させられる飲食店

たまたま入った飲食店がお客さんが自分の好みに合わせて
使う調味料などを指定できるシステムでした。
最初に言っておきます。料理自体は美味しかったです。
女性店長がお客様好みの料理を注文時に聞いて
イチから作ってくれるんです。
ただこれが非常に面倒臭いんです。

ドリアを注文したら
「何をかけますか?」
「ケチャップで……」
「ケチャップだけで良いんですか?」
「普通で……」
「味は薄めなのでケチャップだけだと
物足りないかもしれませんよ」
「じゃあ、マヨネーズも……」
「黒胡椒はふりかけますか?」
「はい……」
「少し辛めですけど良いですか?」
「はい……」

(もういいよ、なんでも!)
って心の中で叫びました。

もうその女性店長に圧倒されっぱなしです。
向こうから見たらはっきりしねぇオッサンに見えたでしょう。
でもそんな細かい指定は面倒臭くてしたくないんですよ。
そもそもなめ茸郎は牛丼屋でもツユダクですら指定したことはありません。

で、試しに食べログでその店のページを見たら軒並み高評価でした。
「きめ細やかな接客」
「お客さんの好みに合わせてくれる料理」
「こだわりの自然派」

同じ接客でも受け取り方次第で良い方にも悪い方にも転ぶものですね。
単になめ茸郎がコミュ障なだけなのかもしれません。
あ、最後にもう一度言いますけど料理は美味しかったですよ。

他の客の悪口をペラペラ喋りまくる風俗嬢

「昨日来たお客さんが最悪だったんですよ、キモくて……」
風俗嬢にこんなこと言われたら心を閉ざしますよね。

(口が臭くないか?)
(気持ち良い時はアエいでも良いのか?)
(イクのは早い方が良いのか?)
(そもそも見た目で不快感を与えてないか?)

なめ茸郎は果てしなくメンタルが弱いので、
頭の中で不安要素が駆け巡ります。
何か相手に不快感を与えたら他の客に
ネタとして使われるんだろうなあ、と思ってしまうと、
結局自分を出せずに大して楽しくない
時間を過ごしてしまうのです。

そういう客の悪口は客の前で言わずに
店員とか他の風俗嬢仲間と待機室とか居酒屋で話せば良いんです。
そりゃ人間だから愚痴りたい時もありますよ。

例えばレストランに行ってウェイトレスが料理を出す時に
「そう言えばこの前ステーキの食べ方が汚い客がいて……」
とか話しかけてきたらもう心を閉ざしますよね。
ナイフを持つ手が震えてステーキを切ることができなそうです。

まあ、ストレスが溜まる仕事なんですよ、風俗って。
風俗嬢のみなさま、世のため人のために頑張ってください。

おならを聴きたい人 聴かせたい人

どんな検索ワードでブログにいらっしゃったのかを調べるのが好きな
なめ茸郎の最近のお気に入り検索ワードは、

『おならモデル 募集 素人』

です。自分でも試しにググッてみたら
5ページめぐらいにグリップAVの公式ブログが引っかかりました。
もちろんおならモデルを募集なんかしておりません。
そもそもおならモノのリリースもありません。そして
「素人モデルです。得意プレイはおならです」と言われても
恐らく不採用です。

……いや、むしろ会ってみたいですね。
おならで売り込む素人モデルに。
おならプレイには色々なプレイを通り過ぎなければ辿りつきませんよ。
おならを意識的にいくらでも出せるんでしょうか。
射精のタイミングを自由自在にコントロールできるAV男優のように
カメラが回ったらブボブボ出せる、みたいな。
おならの音も乾いた音から湿った音、長さまで調整できるとか。
そんなおならモデルならむしろ撮影した方が良いですよね。

というわけで、おならモデルになりたい素人の女の子が
いらっしゃいましたらメールフォームよりご連絡ください。
おならを自由自在に操れるおならマジシャンでしたらさらに優遇いたします。

ただ天然モノのおならだけでDVDを制作しようとしても
尺が足りないだろうなあ……。

ヌイグルミに無理やり淫語を言わせる男の子

話しかけた言葉をオウム返しで喋ってくれる
ヌイグルミってあるじゃないですか。
オモチャ売り場でそのヌイグルミを見つけた5歳ぐらいの
男の子が店内に響き渡る声で話しかけていました。

「うんこ〜!」

まあ男の子なんてこんなもんですよ。
“うんこ”という単語だけで数時間は笑えるような生き物なんです。
以前にもブログに書きましたけどなめ茸郎は成人してから
「屁だまりの詩」という単語だけで数時間は爆笑していましたもん。

もちろんヌイグルミは機械的な声で返します。
「ウンコ……」
なんか切ないですよ。
言いたくもない単語を言わされているヌイグルミ……。
しかも下ネタの内でも“おなら”や“げっぷ”と並んで
最下層に位置する単語ですよ、“うんこ”って。

男の子は続けます。

「おちんちん! おちんちん!」

ヌイグルミが「オチンチン……」と返事したら
もうその男の子も大爆笑です。
可愛らしいヌイグルミの口から発せられるんですから
たまったもんじゃありません。人に寄っては
これだけで勃起しちゃいます。

ここでママのストップがかかって終了してしまいました。
でも男の子の下ネタなんてここで終わりですよね。
さすがに“まんこ”までは行きません。
“まんこ”はむしろ恥ずかしくて言えないんですよ。
行って“おっぱい”止まりじゃないでしょうか。

彼の淫語ボキャブラリーを
最後まで見届けたかったなあ……。