今年の7月でなめ茸郎が脱サラして十周年になります。
そんななめ茸郎がエロ本出版社の編集者だった時代に受けた
理不尽説教ベスト3です。世の中、イロイロありますよね。
第3位「うまい蕎麦をうまいって言うんじゃねぇ」
撮影予定だった女の子が急遽これなくなって
待ち合わせ場所で途方に暮れていた私とカメラマン。
とりあえず立ち食い蕎麦でも食べるかと蕎麦屋に入って
出る時に何気なく「うまかったですね」と一言呟いたら
カメラマンが大激怒しました。
「お前はそれでも編集者か? 言葉を扱う人間が
うまい蕎麦を“うまい”って表現してどうするんだ?
お前は編集者として成功しねえよ」
そんな説教が一時間ぐらい続きました。
ずっと説教を聞く振りをしながら
「代わりの女の子、どうしようかなあ」と考えていました。
第2位「俺はジョージアのコーヒーが飲めねえんだよ」
別のカメラマンの話です。つなぎ(撮影現場で食べるおにぎりやお菓子)を
買って来たらカメラマンがつなぎの入った袋を覗き込んで大激怒しました。
「俺はジョー●アのコーヒーが飲めねえんだよ。
なんでボ●のコーヒーが入ってねえんだよ」
こいつ、クソ面倒臭いなあと思いつつも
「わかりました。買い直して来ます」と答えたら
「なんだよ、それじゃ俺のワガママで撮影中断
することになるじゃねえかよ。
俺のせいで女の子を待たせたくないんだよ」
と言いながらジョー●アの缶コーヒーを手にとって
「今日はこれで我慢してやるよ」と言いつつ飲んで
「うわ、まじぃ。なんだよこのコーヒー!」
ちなみにその日、5〜6回は
「ああ、喉渇いた。ジョー●アのコーヒーで
我慢してやるか。うわ、まじぃ」
って嫌味を言い続けていました。
最初のうちは「やっぱり買って来ましょうか?」
と答えてましたけど3回目ぐらいから聞こえない振りをしました。
第1位「なんでFAXで送ったんですか!」
AV女優に読者が性の悩み相談する、というありがちなコーナーが
ありました。電話でその女性と打ち合わせしている時に
読者の手紙の送付方法を訊ねた時のことです。
「読者から届いた手紙、メールやFAXで送りますけどどうしますか?」
「FAXで送ってください」
「わかりました。今送りますのですぐお電話かけ直します」
読者から届いた手紙をFAXで送って5分後ぐらいに電話をかけ直しました。
「FAX、届きましたか?」
「なんでFAXで送ったんですか?」
「……はい?」
「どうしてFAXで送ったのか聞いているんですよ!」
なぜか電話口で大激怒しています。さっきと口調が別人です。
「あの〜、先ほど、FAXで送ってくださいと……」
「ナニ? 私のせいにするの? そんなこと言った覚えはありません!
家族に見られちゃったじゃないですか!」
ああ、そういうことか。と思いましたけど
もうヒステリーが収まるまで謝るしかありませんでした。
どれも13年ぐらい前の話です。
みんな、無事に生きてるんですかねぇ。
死んでようが生きてようがなめ茸郎の人生には
なんの影響もないのですが……。
ちなみに3位のカメラマンはLINEの友達に出てきたから
光の速さでブロックしましたよ。